北斗の拳生誕30周年記念特別インタビュー

北斗の拳生誕30周年記念特別インタビュー北斗語り北斗語りとは

日本マンガ史にその名を刻む名作「北斗の拳」が2013年、連載開始「30周年」を迎える。
この記念すべき年を意義あるものにすべく、原作の公式親善大使が豪華ゲストを迎えて対談。
これまで語られてきた北斗、語られていない北斗。
北斗に魅せられし者たちが届ける大型新連載、愛深きゆえに行われる。

棚橋弘至

棚橋弘至

VOL08棚橋弘至

今回の対戦相手は、いまさら多くを語る必要があるのか。そんな疑念すら抱いてしまうプロレスラーの棚橋弘至氏(※1)。新日本プロレスのエースにして、自らを「100年に1人の逸材」と称する男。そのナルシズムの裏に隠れた北斗愛を、プロレス愛と共に聞かせてもらおう。

【※1】棚橋弘至
1976年11月13日生まれ。新日本プロレスに所属するプロレスラーであり、名実ともにその新日本プロレスを支えて来たエース。自らを「100年に1人の逸材」と称し、ナルシストキャラで一躍有名になったが、そのビッグマウスの裏には敬遠していたファンも認めるほどの強いプロレス愛があった。岐阜県大垣市出身。

──ガル憎(以下略)棚橋さん。今日はよろしくお願いします。

棚橋弘至(以下略)こちらこそ、よろしくお願いします。

──企画概要は聞いてらっしゃると思いますが、過去、武論尊先生、北斗無双のプロデューサーを務める鯉沼久史さん、漫画家の若杉公徳先生やケンドーコバヤシさん。本当に多くの方々と語ってきました。

スゴい人ばかりじゃないですか!

──ありがたいことに。ていうか棚橋さんも充分スゴいですし、なんて言うんですかね。あらゆるジャンルで活躍されている著名人の方と話したいというのがありまして。漫画家さん枠、芸人さん枠、みたいな。

じゃあ、今回は筋肉枠ですね(笑)。

──ははは。まあ、平たく言うとそうなりますけど、むしろ筋肉枠は北斗の真骨頂ですから、完璧です。

ありがとうございます。

──それで…。月並みな質問になってしまうんですが、好きなキャラを教えてもらっていいですか?

1位はケンシロウ。2位は…(しばらく考えて)…うん。ジュウザ。雲のジュウザは最高ですね。

──ジュウザ。分かる気がします。

チョイスがチャラいでしょ?

──いえいえ。とんでもない。ジュウザは男の憧れですから。

僕は、彼を乱世のチャラ男と呼んでますよ(笑)。あとは、アインとか。

──やるじゃない!

そうそう。そのセリフです。マネしましたよね、当時。あと今回の対談があるということで改めて読み返したんですけど、シャチ。よく見たら髪型が同じなんですよ(※2)。

【※2】シャチ
かつて拳王に仕えていた赤鯱の息子にして北斗琉拳の使い手。修羅を喰らう鬼、という意味を持つ「羅刹」として恐れられていたが、ケンシロウと出会って「修羅の国を救う希望の存在」と信じるようになった後は、ケンシロウをヒョウから救い、カイオウにも闘いを挑み、愛するレイアのために最後まで闘い抜いた。まさに漢。

──ああ! そうだ。シャチだ!

意識したワケじゃないんですけど新たな発見でしたね、同じだなって。

──割と広範囲に渡って好きなキャラがいるんですね。僕は第1部というかラオウの生前というか、そっち側に寄ってる部分があって。

もしかすると他の人と見方が違うかもしれませんけど、ストーリー以外にも惹かれるというか、筋肉を見ちゃうんですよね、ついつい。

──なるほど! 筋肉を対象にすると好きなキャラも広範囲に(笑)。